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No.2138 『シン・仮面ライダー』
No2138 『シン・仮面ライダー』
2023年制作 邦
監督:庵野 秀明

≪キャッチコピー≫
『変わるモノ。
  変わらないモノ。
    そして、変えたくないモノ。』

≪ストーリー≫
“人類を幸福に導く”と謳う組織〈SHOCKER〉によってバッタオーグに改造された本郷猛は、緑川弘博士とその娘、緑川ルリ子とともに組織を裏切り、逃亡する。追ってくる敵を“プラーナ”によって得た力で殺してしまったことに苦悩する本郷。しかし、緑川弘が殺され、死に際にルリ子を託されたことで、『仮面ライダー』を名乗りルリ子と共に〈SHOCKER〉と戦うことを決意する。

≪感想≫
庵野英明監督の「シン・〇〇」シリーズ。
エヴァンゲリオン、ゴジラ、ウルトラマン。
実はわたくし未見で。

基となる仮面ライダーシリーズは仮面ライダーBLACK世代の私。
そんなにライダーについても情弱な私。

そんな色々と弱者な私ですが今回、いざ劇場にて観てまいりました。

さてさて。
これぞ庵野印!!・・・なのか???

とにかくクセがスゴいといった印象。
例えばカメラ割りやカメラワークのクセ。
人物のアップが多かったり、カット割りが細かかったり、
ルックもなんだか変。
敢えてなのか、画質が粗い映像があったり。

例えば演出、キャラクターのクセ。
全体的にセリフが棒読みのキャラクター達。
これもクセが凄い。
セリフも嘘っぽくてクセが凄い。

例えばアクションシーンのクセ。
冒頭数分で血みどろブッシャー的なバイオレンス描写。
アクションシーンについてもカメラワークのクセのせいか、凄い特徴的な
ルックに仕上がっていたように感じましたよ。

とにかく全体的に変ではないんですが突飛な印象。
なるほどねぇ・・・。

そうだ。
ライダーが乗るサイクロン号。
良い塩梅でカッコ良かったなぁ。
良い意味でメカメカしていて素敵でした。
あと、カメラワークで言うと恐らく原作リスペクト演出なのでしょうが
ライダーキックの決まり過ぎるカット!!
めちゃくちゃカッコ良かったです!!

そうそう。
エンドロールで知ったのですが結構豪華キャストだったんですね。
中村トオルさんとかどこに出てたんだろう。
松坂桃李くんとかどこに出てたんだろう。
大森南朋さんとか・・・。

これまた良い意味でキャストも立たせ過ぎていない感じがクセスゴでしたね。

お話について。
これは純度何%ぐらいだろう。
ライダー2号との関係性や、1号の最期。
どこまで原作とマッチしているのか。
気になるなぁ・・・。

もひとつ。
エンドロールのテーマソング3曲がめちゃくちゃ良かった。
エモくってテンションがじわじわ上がる感じ。
これぞ王道の特撮ヒーローソング!!ってな感じがね。
ちょっとサントラ買いたくなっちゃった。

そんなこんなで。
大クセ庵野監督シン・シリーズ映画最新作。
ゴジラ、ウルトラマンも観なきゃなぁ。

≪点数≫
  8点
                                           (23.03.28鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2137 『ケイコ 目を澄ませて』
No2137 『ケイコ 目を澄ませて』
2022年制作 邦
監督:三宅 唱

≪キャッチコピー≫
『逃げ出したい、でも諦めたくない』

≪ストーリー≫
生まれつきの聴覚障害により両耳とも聞こえないケイコ(岸井ゆきの)は、下町の小さなボクシングジムで日々練習に励んでいた。彼女はプロボクサーとしてリングに立ち続けながらも、心中は不安や迷いだらけで、言葉にできない葛藤を募らせていた。「一度、お休みしたいです」とジムの会長(三浦友和)宛てにつづった手紙を渡せずにいたある日、彼女はジムが閉鎖されることを知る。

≪感想≫
一人の人間の日常を描いた作品。
誰の日常でも、それぞれの環境やそれぞれの生い立ち、キャラクターで
変わってくるもので。
そこに映る女性(ケイコ)がたまたま聾者であって。
たまたまボクシングをしている女性であって。
本当にフラットに描かれている印象。
特別視せず脚色せず、平等に映し出される彼女の生活。
だからこそ社会における彼女の立ち位置がよくわかるというか。
それは女性として。
それは障がい者として。
それは一人の若者として。
彼女の表情がとても刺さる。
ちょっとドキュメンタリー作品っぽいような。
いや、やっぱりドラマ、映画としてもとても素晴らしいか。

しっかりと現代社会を反映させているのも良かった。
コロナ禍のマスク生活とか。
老舗のボクシングジムが新しい波に飲み込まれていく様とか。

静かに描かれる日常。
そこには痛みや苦しみ。
だけではなく、周りの人たちの優しさも。
じんわりくる穏やかな映像。

ビジュアル的にも「美し」かったなぁ・・・。

あとは何といっても。
主演の岸井ゆいのさんがとにかく素晴らしかった。
三浦友和さんも素晴らしかった。
ジムの先輩トレーナーコンビも素晴らしかった。

とても穏やかだけど震える良作。

とにもかくにも。
上映当時から巷ではとても評判になっていた本作。
噂に違わぬ良作でした。

調べてみると、本作のケイコにはモデルがいるんですってね。
小笠原恵子さんというお方。
実際に聾者でプロボクサーになっているみたい。
なるほどねぇ・・・。

本作はボクシング映画とは違ったけど、女性を主人公にしたボクシング映画
百円の恋」あたりを思い出しました。
ありゃあ良い作品だったなぁ。
あと、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」あたりも。
あれも良い作品だったなぁ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (23.03.26鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2136 『BLUE GIANT』
No2136 『BLUE GIANT』
2023年制作 邦
監督:立川 譲

≪キャッチコピー≫
『二度とないこの瞬間を
          全力で鳴らせ』

≪ストーリー≫
仙台に暮らす高校生・宮本大。ジャズに魅せられてテナーサックスを始めた彼は、来る日も来る日も河原でテナーサックスを吹き続ける。卒業を機に上京した彼は、ライブハウスで同世代のピアニスト・沢辺雪祈の卓越した演奏を聴いてバンド結成を持ち掛ける。取り合わない沢辺だが、聴く者を圧倒する宮本のサックスに胸を打たれて話に乗り、さらに宮本の熱意に感化されてドラムを始めた高校の同級生・玉田俊二も加わって“JASS”が結成される。日本のジャズシーンを変えようと、彼らはまい進していく。

≪感想≫
人気漫画を映画化した本作。
原作も昔読んだことがあって、音楽が放つ熱量を見事に描いた作品といった印象。
ただ、内容はちょっと忘れちゃっているな。
もう一回読み直さなきゃ。

さてさて。

いやはや、凄い。
圧倒的熱量。

お話自体は結構王道な感じでテンポ良く進んでいく。
ご都合主義にも見える展開は原作をギュッとしているせいか。
引っかかる部分もちらほらあったんです。

ただね・・・。
そんな不満もあまり補うライブシーンの数々。
音楽の素晴らしさ。
そこに映るキャラクターの情熱。
それをしっかりと視覚的に見せてくれる演出の妙。

漫画だけでは描けない部分を映画として描いている。
こりゃあ本当に凄い。

以前「スラムダンク」を観た時もアニメ映画の進化を見せつけられた気がしましたが
本作もそんな印象。

視覚と聴覚をめちゃくちゃ刺激してくる。
とにかく目の前の彼らが凄い演奏をしているんだなとわからせる。
とにかく目の前の彼らから目が離せないし、耳を外せない。
ライブとも少し違う。
これはやっぱり映画でありエンタメである。

クライマックスのライブシーンは本当に凄まじかった。
恐らく所々に出てくるキャラクターが涙するシーンは、
その背景に何かがあったのでしょう。
きっと、そこは漫画で描かれているんでしょうね。
ただ、そんなの関係ないない。
演出と見せ方で、何もわからなくても脊髄反射的に
ボロボロと泣かされる。

正直、音楽的センスなんて皆無の私。
ジャズとは何かもわからない。
それでもそこに映る人たちに。
それでもそこに流れる音楽に。
心が震え滾る。

本作を観て、JAZZを始める人が出るんじゃないかなぁ。
それぐらい観ている人を惹きつける魅力的な傑作。
いやぁ・・・しかし素晴らしい音楽映画。
アニメ映画でした。

とにもかくにも原作を読まなくちゃ。

≪点数≫
  10点
                                           (23.03.20鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2135 『シャザム!〜神々の怒り〜』
No2135 『シャザム!〜神々の怒り〜』
2023年制作 米
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

≪キャッチコピー≫
『神様、相手はコドモですよ。』

≪ストーリー≫
「シャザム!」という言葉を唱えると、心は少年のまま、屈強なヒーロー・シャザムに変身できるビリー(アッシャー・エンジェル)。ほかの5人の子供たちもビリーと同じパワーを魔術師から与えられ、それぞれが好き勝手にやっていたため神々を怒らせてしまう。やがて巨大モンスターを引き連れた神々の娘たちが地球にやってきて、力を返してもらおうとビリーらに襲いかかる。

≪感想≫
DC映画の最新作。
前回は「ブラック・アダム」かな。
今回は「シャザム」の続編。

さてさて。
続編として素晴らしく、楽しい作品に仕上がっておりました。

キャラクターについて。
僕的には足に障がいを持っているフレディがとてもいい感じ。
あの明るいいじめられっ子というか、めげないいじめられっ子というか。
根っこの優しさや強さが見え隠れするキャラで素敵でしたよ。
ビリーを支える兄弟たちも相も変わらずいい感じ。
ただ、欲を言えば彼ら彼女らがもっと活躍するシーンを観たかったな。
ヴィランについて。
久しぶりにルーシー・リュー姉さんを観ました。
本作ではヴィランでしたが相変わらず素敵なお方でした。
他にもヘレン・ミレンやレイチェル・ゼグラーも良かった。
ヴィランたちでわちゃわちゃ揉める件も良い感じ。
全体的にめちゃくちゃ悪役がいなかったのも軽くって良かったです。

そうそう。
キャラクターで言えば本作ではなんと!!ワンダーウーマン(ガル・ガドット)が登場。
めちゃくちゃびっくりしましたよ!!
そうか、本作はDC映画だから今後も絡んでいくのでしょうか。
今回、「ブラック・アダム」とは類似性が見られたけど、「ワンダー・ウーマン」や
「バットマン」とはテイストが違うので想像がつかないなぁ・・・。
楽しみ・・・。

エンドロール後のシーンではジャスティス・リーグならぬジャスティス・ソサエティという
キーワードが。
聞いたことあるワード。
・・・やっぱり「ブラック・アダム」よりじゃん。
楽しみですね。

そんなこんなで。
前作も楽しい作品でしたが、本作も負けずに楽しい作品。
老若男女、どなたがみても一定の楽しさが担保できる。
まったく小難しくないので、特にちびっこはワクワクしながら観れるんじゃないかな。
続編映画としても素敵な作品でした。

DC映画も色々なテイストが出てきて今後が俄然楽しみになってきました!!

≪点数≫
  8点
                                           (23.03.19鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2134 『フェイブルマンズ』
No2134 『フェイブルマンズ』
2022年制作 米
監督:スティーヴン・スピルバーグ

≪キャッチコピー≫
『人生の出来事、
そのひとつひとつが映画になった。』

≪ストーリー≫
初めて訪れた映画館で映画に魅了された少年サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)。その後彼は8ミリカメラを手に、家族の行事や旅行などを撮影したり、妹や友人たちが登場する作品を制作したりするなど、映画監督になる夢を膨らませていく。母親(ミシェル・ウィリアムズ)が応援してくれる一方で、父親(ポール・ダノ)は彼の夢を本気にしていなかった。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを経て成長する。

≪感想≫
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督最新作。

監督の半自伝的物語を映像化。

さてさて。

楽しいことや感動的なことばかりじゃなく苦みや苦しみも
並行して描かれる。
それがまた絶妙なバランスで伝え方もしっかり描かれているので
とても分かりやすく見入ってしまう。
これぞ巨匠のお仕事。

キャストも素晴らしかった。
特に両親を演じたポール・ダノとミシェル・ウィリアムズ。
理系の父親は最後の最後までサムの傍にいて彼を支える。
包み込むような優しく真面目な父親。
一方の天真爛漫な母親は自分の幸せのためにサムから離れることに。
これはこれで自由を謳歌していて素敵だなぁと思ったり。
この対照的な両親の表情がとっても良かったんですよね。
特にミシェル・ウィリアムズは素晴らしかったなぁ・・・。

そうそう。
お話で言うと。
いじめっ子とのやりとりも良かったなぁ。
これまた「映画」が持つ力を知らしめられた感じ。
本当の自分とは違った自分が映像には映し出される。
そのギャップに悔しさを味わういじめっ子のあいつ。
なるほど、ああいう感想を持つパターンもあるんだなぁ。
凄い。
一方で、もう一人のいじめっ子のあいつのリアクションも最高でしたが(苦笑)

あと「映画」の力をまざまざと見せつけられた印象。
例えば、序盤、サムがボーイスカウトみたいな中で映画を観せるシーンが
あるんですが、この映画がまた素晴らしくってね。
ガンマンの映画っぽいんですが、観ている人たちのリアクションを
観ていると「映画」の持つ力のすばらしさを知る。
その後も戦争映画や高校の卒業式でのセレモニー映画。
どれも「映画」が持つ力を感じることができて◎。

しっかし凄いよなぁ・・・。
これが実話で監督の自伝的物語をこうやって「映画」として
昇華させる。

人生は悲しみも苦しみも楽しさも喜びも地続きで並行して生まれてくる。
自らの「人生」を「映画」という作品を通して放たれる。
スピルバーグ監督だからこそできる人生賛歌。
こりゃ、本当に素晴らしい。

ラストカット、ラストのお話も粋で楽しかったな。
地平線の件は思わずにやり。

そんな感じで。
巨匠スピルバーグ監督の半自伝的作品。
思い返すと、理系の父と芸術家の母。
それぞれの才能をしっかりと継いだスピルバーグ監督。
名匠になるべくしてなったその才能。
スピルバーグ監督もまた両親の作品なのだ。
そんな息子が放つ両親へのラブレター的な本作。
僕的アカデミー作品賞はこれかなぁ・・・。

傑作。
もっと語りたい。
もう一回観たい。

≪点数≫
  9点
                                           (23.03.12鑑賞)


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