2013-12-18 Wed

2012年制作 スウェーデン/英
監督:マリク・ベンジェルール
≪キャッチコピー≫
『驚くべき人生に胸が震える──』
≪ストーリー≫
デトロイトの場末のバーで歌を披露しているところを著名な音楽プロデューサーに
見いだされたロドリゲスは、1970年代にデビューアルバムを発表するも商業的には失敗し、
音楽シーンから姿を消す。
しかし彼の楽曲は海を越えて南アフリカへ渡り、反アパルトヘイト運動を続けていた
若者たちの絶大な支持を得て革命のシンボルとなっていく
≪感想≫
アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞作品。
いやぁーシビれました!!
色んな事にシビれた本作。
まず、ファンのその行動力にシビれる。
南アフリカで大ブームを起こしたロドリゲス。
ロドリゲスにほれ込み消息を探す男たち。
そのロドリゲスを追って追って追い続けた彼ら。
その心意気が素晴らしい。
その行動が後の奇跡を生む。
さぁさぁ、奇跡とは何か。
それはロドリゲスの現在(いま)を知ることができたこと。
ロドリゲスが求められている地に立つことができたこと。
ロドリゲスの過去に最高のスポットライトがあたったこと。
アメリカのデトロイトで産まれた曲が南アフリカで覚醒する。
その曲は皆の心を打ち、感動を生む。
南アフリカでのライブシーンは凄いの一言。
不覚にも涙してしまいました・・・。
色んな事や想いが昇華した。
他のアーティストのライブを見ても思うんですが、このたくさんの観客たちが
同じ方向を向く瞬間はグッときますね。
音楽って本当に凄いなって。
本当に鳥肌もんです。
そしてそして。
何と言っても、本作の主役であるロドリゲス氏の人間性にシビれる。
彼の思想、生き方がとてもカッコいい!!
カッコいいという言葉が適切かどうかわかりませんが、その佇まいが素晴らしい。
地に足がついた生き方をしているんですよね。
本作の中で仕事仲間の一人がこう証言する。
「普通の生活や会話が、彼が発すると高尚なものに変わるんだ。」
歌う唄は置いといて、彼自身の振る舞いや発言はとても穏やかで。
だけどそこに深みがあるんですよね。
周りの人を惹きつけるものを持っている。
この人は、報われるべくして報われた人ではきっと無いような気がするんです。
悪い意味じゃないんですよ。
地に足を付けて物事を俯瞰で見れて達観した生き方をする。
淡々とね。
そこにあまり欲みたいなものが全然見えないんです。
だから努力して報いを勝ち取った訳じゃなく、奇跡を与えられたというか。
音楽の神様がいるとするのなら
「こいつは何の欲もないから俺がスポットライトを充ててやるか。」
みたいなね。
そんな彼だからこそ、今でも普通の生活に戻り質素に生き、
地に足を付けて歩いているんじゃあないかなと。
いやぁー、カッコいいっす!!
誠実に生きるってこういう事なんだなとつくづく思いました。
本当に良作ドキュメンタリー作品。
アカデミー賞を取るのもうなずけますね。
おススメです!!
≪点数≫
9点
(13.11.03鑑賞)
こちらサントラ。
欲しーーー!!

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渋かったですよねぇー、これ。
歌声もロドリゲス本人も。
ゆず豆さんが言う通り、音楽の力って本当に凄くって、わたしもやはりあのライブシーンには鳥肌が立ちました。
ロドリゲスがもっと立ち回りの巧い人だったら、奇跡でもなんでもなく、普通に売れていたんじゃないかなぁ・・・と思うと。彼の損得勘定のない一本筋な性格もまた奇跡だったのかも。
歌声もロドリゲス本人も。
ゆず豆さんが言う通り、音楽の力って本当に凄くって、わたしもやはりあのライブシーンには鳥肌が立ちました。
ロドリゲスがもっと立ち回りの巧い人だったら、奇跡でもなんでもなく、普通に売れていたんじゃないかなぁ・・・と思うと。彼の損得勘定のない一本筋な性格もまた奇跡だったのかも。
いつもコメントありがとうございます
> 渋かったですよねぇー、これ。
> 歌声もロドリゲス本人も。
本当に最高の作品でした。
ロドリゲスの人間性にしびれあがって、さらに音楽にもしびれあがって。
鳥肌立ちまくりの傑作でしたよ。
> ゆず豆さんが言う通り、音楽の力って本当に凄くって、わたしもやはりあのライブシーンには鳥肌が立ちました。
> ロドリゲスがもっと立ち回りの巧い人だったら、奇跡でもなんでもなく、普通に売れていたんじゃないかなぁ・・・と思うと。彼の損得勘定のない一本筋な性格もまた奇跡だったのかも。
そうですよね。
結果論かもしれませんが、この物語も彼の人生が紡いだ奇跡なんですよねぇ・・・。
彼は現在、どういう生活を送っているんでしょうね。
きっと今も誠実に実直に生き続けているんだろうなぁ。

> 渋かったですよねぇー、これ。
> 歌声もロドリゲス本人も。
本当に最高の作品でした。
ロドリゲスの人間性にしびれあがって、さらに音楽にもしびれあがって。
鳥肌立ちまくりの傑作でしたよ。
> ゆず豆さんが言う通り、音楽の力って本当に凄くって、わたしもやはりあのライブシーンには鳥肌が立ちました。
> ロドリゲスがもっと立ち回りの巧い人だったら、奇跡でもなんでもなく、普通に売れていたんじゃないかなぁ・・・と思うと。彼の損得勘定のない一本筋な性格もまた奇跡だったのかも。
そうですよね。
結果論かもしれませんが、この物語も彼の人生が紡いだ奇跡なんですよねぇ・・・。
彼は現在、どういう生活を送っているんでしょうね。
きっと今も誠実に実直に生き続けているんだろうなぁ。
2015-06-14 日 18:37:37 |
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ゆず豆
[編集]
昨年見た映画のレビューが滞りまくりです。汗
というわけで、一発目。
渋い歌声が心に響くドキュメンタリー映画です。
満足度:★★★★★
2012年:スウェーデン、イギリス
監督・製作・撮影・編集:マリク・ベンジェルール
公式HP:シュガーマン 奇跡に愛された男
あらすじ
1970年代にアメリカで著名な音楽プロデューサーにスカウトされ、デビューを果たし...
2015-06-12 Fri 22:30:10 | IHURUのおすすめ映画
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