2015-06-18 Thu

2005年制作 香港
監督:ジョニー・トー
≪キャッチコピー≫
『権力と
結ばれるのは、
一人だけ。』
≪ストーリー≫
香港最大の裏組織「和連勝会」で行われる会長選挙で、候補者をめぐり意見が割れていた。候補は冷静で先輩を敬うロク(サイモン・ヤム)と、短気で荒っぽいが金儲けにたけたディー(レオン・カーフェイ)。選挙の結果ロクが選ばれるがディーは承服せず、会長になった者だけが手にできる「竜頭棍」をめぐり、激しい争奪戦が始まる。
≪感想≫
大好きジョニー・トー作品。
ジョニー・トーと言えば「エグザイル」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」等の男臭ーいノワール作品。
中には「名探偵ゴッドアイ」のようにちょいと変わった作品もございますが。
とにかく良い作品ばっりなんですよね。
なので、ビデオ屋さんにいって作品を見つけたらとにかく借りるようにしている監督さん。
さて本作。
相も変わらずのジョニー・トー印!!
最高に男臭い良作でした。
跡目争いを繰り広げる二人の男。
知的でスマートなロク。
粗暴ではねっかえりのディー。
序盤、二人の跡目争いでそれぞれが票集めに奔走する。
次期会長の座は古いしきたりで選挙にて決めるとの事。
あるものは買収され、あるものは義を重んじ投票していく。
まずここで香港の裏社会の成り立ちやキャラクターをキッチリ映し出す。
中盤。
次期会長がロクになることが決まり、あとは龍頭が揃えば後を引き継ぐことができる。
ここからはロクの会長を横取りしたいディーとロクの龍頭の奪い合いとなる。
ここでもジョニー・トー印満開。
バイオレンス描写について。
本作のアクションは拳銃がほとんど出ない。
裏社会(マフィアやヤクザ)ものと言えば拳銃ドンパチのイメージがありますが、
本作はそれが無くって。
そこら辺にある木片を使ったり、そこら辺にある煉瓦を使ったり。
ビール瓶、殴り合い。
良い意味で野暮ったくてブッサイクで男っぽいんですよね。
ここら辺は好感触でした。
そしてクライマックス。
無事にロクが会長の座に就きディーとも仲睦まじくやっていると思いきや!!
ロクもやはり裏の人間だったのだ。
隠していた牙、野蛮な一面を見せる。
思わずゴクリ。
あぁ・・・やっぱりこの世界の人間には近づきたくないって。
本当によくできた作品。
鑑賞後、調べてみると本作には続編があるみたい。
んん??
棚には並んでいなかったような・・・。
GEOさん、ぜひ入荷してください!!!!
≪点数≫
8点
(15.05.04鑑賞)
こちら続編。
GEOさぁん!!

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